
長月のおたより
2025.09.01
今年の夏はまさに猛暑続き。と思えば、記録的豪雨が各地に被害をもたらすなど、激しい季節となりました。皆さま、体調はいかがでしょうか。9月に入れば信州はもう秋。山々を渡って届く風に、涼やかな秋の気配を感じます。
そんな9月の和風月名は、「長月」。秋が深まるにしたがって、次第に夜が長くなっていくことから「夜長月(よながづき)」が略されたという説が有力です。ほかにも、秋の長雨から、「長雨月(ながめづき)」の略であるという説や、稲を刈る月、「稲刈月(いねかりづき)」が転じたという説もあります。
さて、秋といえば秋分の日。今年は9月23日が秋分の日となっています。昼と夜の長さが同じになり、この日を境に冬至に向かって一日一日、夜が長くなっていく節目の日です。秋分の日の前後3日間、合わせて7日間は秋の彼岸でもあり、ご先祖様に感謝してお墓参りをする風習があります。お供え物の定番は、やっぱり「おはぎ」。昔は、秋は萩の花にちなんで「おはぎ」、春は牡丹の花にちなんで「ぼたもち」と呼び変えていたそう。なんとも風流な呼び名です。たむらでは、お彼岸用のおはぎをご用意しております。ご予約も承っておりますので、お気軽にご用命ください。
また、秋といえば「食欲の秋」でもあります。この秋の一押しは、たむら自慢のどら焼きにエアレーションしたプレミアムなカルピスバターをたっぷりと挟んだ、その名も「カルピスバターのあんバタどら焼き」。カルピスバターは雑味のないクリーミーな味わいで、いわゆるバターとは風味もくちどけも全く違います。大納言を使用したたむら自慢の餡との相性も抜群。今まで体験したことのない軽さと絶妙な美味しさを、ぜひ一度、ご堪能ください。本店では毎日数量限定にてご提供いたします。ながの東急店では毎週金曜日のみの限定発売となりますのでご注意ください。
また、9月中旬から10月上旬までの期間限定で販売する、シャインマスカットをまるごと一粒使った「水まんじゅう」はいかがでしょうか。須坂の岡木農園さんのシャインマスカットを寒天で包み込んだ逸品で、半透明の薄い寒天膜の内側から透けてみえるシャインマスカットのグリーンが美しい宝石のようです。寒天のぷるんとしたのど越しのあとに、フレッシュな果汁が口いっぱいに広がります。今だけの、秋の味覚をお楽しみください。
皆さまのご来店をお待ちしております。
店主